プロフィール
河野嘉恵
河野嘉恵

長野市出身

国際コーチ協会(ICA)ポテンシャルコーチ
国際コーチ協会(ICA)認定講師
保育士資格

長野市公立保育園に18年間勤務。
2年間在籍した子育て支援センターでは、延べ700件以上の子育て相談を受ける。
その経験から、子育ての相談スキルを上げたいと思っていた時に、コーチングと出会い、子育ちに関わる大人が元気でハッピーになれるサポーターになりたいと、強く思うようになる。

2012年4月、独立。
現在は、子育てママ対象の講演や、保育園幼稚園の職員研修を行う。
また1対1のパーソナルコーチングセッションを行い、子育てにかかわる人の応援サポーターとして活躍する。
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自分が現実を創りだす~不登校のお子さんのことで悩んでいたYさんの話~

2014年09月12日

 河野嘉恵 at 22:12 | Comments(0) | 人間関係に悩む

今日は、2年ほど前から私の個人相談セッションを受けているクライアントのYさんのお話をしようと思います。(ご本人の了解をいただいています)




昨日、Yさんとは数か月ぶりのセッションだったのですが、しみじみと一緒に過去を振り返りながら「本当に変わったよねーー」と盛り上がっていました。


思えば2年前、当時小3の長男の不登校に悩み、追い詰められた状態で私のセッションを受け始めたYさん。

出てくる言葉は、「学校はこの子を理解してくれない」「この子はいじめにあっている」「この子の苦しみを何とかしてあげたい」「今この子に必要なのは、心が満たされること。そのためのことをしてあげたい」という母としての悲痛な思いでした。

当時のYさんは、周りの敵から苦しむわが子を守ろうとして、必死になってもがいていました。

学校にこの子を理解してもらおう、子どもを元気にしてあげよう、「そのために」私はなにをすればいい?

「そのために」とは、学校にこの子の苦しみを理解してもらうこと、そして子どもが元気になること。



そう



Yさんはずっと自分以外の他人を変えようと必死に頑張っていたのです。



でも他人を思い通りにコントロールすることはできないから、自分ではわが子を守り切れないという想いにかられるようになりました。

そうして自分を責め、どんどん絶望感に襲われ負のスパイラルに陥っていたのです。


でもセッションを重ね、自分と向き合うことでYさんの中に疑念がわきました。




学校は本当にこの子を理解していなかったのだろうか?

この子は本当に心が満たされていない可哀そうな子なのだろうか?





そして深く深く自分と向き合う中で、Yさんは気が付いたのです。



学校を敵に仕立てていたのも、そしてわが子を可哀そうな子に仕立てていたのも、自分自身だったということに。



Yさんは、それまで学校が敵だと思っていたから「わかってくれない」「~してくれない」という不信感と怒りでいっぱいでした。

でも、「もしかして学校なりにこの子を理解してくれるのかも?」という想いがわいた時、Yさんは学校に対して「~してほしい」という要求を辞めてみました。

そして代わりに「~について困っているんです。どうしたらいいでしょうか?」と素直に頼ってみた・・・つまり勇気を出して(敵に)自分を委ねてみたのです。

するとこじれていた学校との関係が劇的に良くなって、学校は敵ではなく、信頼関係で築かれたパートナーになることができました。



そしてわが子に対しては、自分の問題と子どもの問題を分けて考え、自分で子どもの気持ちを想像して決めつける前に、子どもの気持ちを聞くようになりました。

そして子どもの判断に任せて、子どもを信頼するようにしたのです。

すると長男は、少しずつ登校するようになり、今では自分からお友達を誘って学校に行ったり、妹と一緒に子どもだけで飛行機に乗ったりできるようになりました。

そしてこんなことも言ったそうです。

「お母さん、僕、いじめられてなんかいなかったんだよ」と。

長男は、お友達とのトラブルはあったけれど、それを一方的にいじめられていたとは認識していなかったのです。

Yさんは自分の中で「長男はいじめられていた(この子は可哀そうな子だから)」と捉えて、自分の捉え方に振り回されていたのでした。






なぜ、Yさんはこんなふうに学校や子どもを信頼できるようになったのか。



決して上記で書いたような方法論だけで、解決したわけではありません。

というより、上記のような方法を選択できたのは、Yさんが勇気をもって自分の心の傷と向き合ったからです。

ずっと自分が幼かった時の心の傷をなかったことにしていたYさん。

だから私の質問が自分の核心に近づくと、必ず話が横道に逸れ、何を言いたいのかわからなくなることがしばしばありました。

でもYさんはあきらめることなく、少しずつ少しずつ見たくないものを、見始めました。


今でこそ「ホント苦しかったぁ」と笑いながら話すYさんですが、なかったことにするくらい二度と味わいたくなかった感情に、もう一度触れるのは本当にしんどかったと思います。


でもその幼かった時の辛かった感情を味わって、「あの時悲しかった」「あの時傷ついた」と自分に正直になれた時、Yさんは実は自分が昔からとても愛されていたことに気が付くことができました。

なぜなら悲しみでいっぱいだった時は見えなかった愛が、実は「既にある」ことに気が付いたからです。


でも今までのYさんは、自分の心の傷をなかったことにして、感情に蓋をしていたため、心の奥底ではそれがわからなかった。
(意識の上では「私は愛されて育ちました」と言っていたYさん。でも根っこの部分では傷を持ったままでした。そこで周りの大人たち悪者にしないために、自分の傷ついた心をなかったことにし、無意識に傷ついていないと自分を説得していたのです。)



だから


長男と自分の姿を同一化して、可哀そう可哀そうと必死に守ろうとしたのです。

そして心の傷をなかったことにして、悲しみをため込んでいたために、愛を受け取れず、相手に愛を見いだせず、学校に対して「わかってくれない」と責めていたのです。



長男=自分

学校=周りの大人たち





Yさんは自分の中の戦いを、現実に創りだしていたのでした。




でも幼かった自分は、傷ついていたし悲しかったけれど、実は愛されていた。

しかも意外と自分は大丈夫だったし、しっかりしていたことに気付いたYさんは、自分を信頼し始めました。

だから長男のことも「この子なら大丈夫」と信頼できるようになったのです。




そしてかつての周りの大人は、自分が望んでいた形ではなかったけれども、実は愛してくれていたことが心でわかったYさん。

だから学校に対しても、素直に自分の心配や不安を伝え、信頼できるようになったのです。




「本当に今、すごく楽ちん!」Yさんはすごく嬉しそうに話してくれます。

似たような問題が目の前に現れても、以前の自分だったら苦しんでいたのが、今じゃ余裕で「問題」ではなく「出来事」として対処できるようになったとのこと。

そしてYさんは昔の自分に伝えたいそうです。

「あなたはそのままでも幸せなんだよ」と。




*******




今回のセッションでYさんを見ていて、私も胸がいっぱいで、心から良かったなぁと思いました。

そして同時に、つくづくこう思ったのです。



Yさんの姿は私の姿なのだと。




2年間セッションをする中で、私が自分らしくいることを大切に、自分に正直にいればいるほど、Yさんは自分と向き合い、どんどん変わっていきました。


きっと私自身が以前のように方法論だけに依存していたら、おそらく根本が変わらないまま、Yさんは問題を消してはまた新たな問題を創りだしていたと思います。
そして私はずっとYさんに同じようなセッションをし続け、結果的にYさんの依存を創りだしていたと思うのです。


Yさんが自分で現実を創りだしていたように、私もまた自分で現実を創っている。




だからまずは私自身が、自分を欺かず、正直にいること、自由に生きること、そして幸せを受け取ることを恐れずにいたいと思っています。






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