本当の気持ちはどこ?2
2014年09月03日
河野嘉恵 at 12:00 | Comments(0) | 人間関係に悩む
前記事「本当の気持ちはどこ?」の続きです♪
さて、勇気を出して伝えると決めたお母さんと後日会うことができました。
「先生!この子を保育園に預けないことになりました!」
顔をキラキラさせながらお母さんは話してくれました。
「この1年はこの子と過ごしていいって旦那が言ってくれたんです。でも来年は頑張って働こうと思って」
「そうだったんだ!良かったーーー!お姑さんにもお話しできたの?」
「はい、私の気持ちを伝えたら、あっさりそれでいいんじゃない?って(笑)」
「本当に?うわー!思い切って伝えてみて良かったねー」
そんなふうにひとしきり盛り上がった後でした。
「実はこの事は先生には話してなかったんですけど・・・・」
お母さんが恥ずかしそうに切り出してきました。
「え?なんだろう?」
「私・・・実は旦那のこと責めていたんです。なんでこんなに稼ぎが悪いの?生活が苦しいんだよって。」
「そうだったんだ・・・」
「でも私が気持ちを伝えたら、旦那はいいよって言ってくれたんです。だから今は旦那には感謝の気持ちしかありません。今まで責めてごめんなさいって謝ることもできました。この1年は旦那の言葉に甘えて、来年、もうちょっとこの子が大きくなった時に頑張るつもりです!」
お母さんの表情には全く迷いがありませんでした。
すごいな・・・
なんて勇気のある素直な人なんだろう
それがこの時の私の感想です。
もしわたしがこのお母さんだったら、旦那を責めた手前、「この子と過ごしたいから働きたくない」って言えなかったと思うのです。
自分の言ったことを曲げたくない
自分を正当化したい
欠点を作りたくない
反撃の隙を与えたくない
こうやって自分を守るつもりの意地が、自分の中にある大事な大事な心を殺してしまっていただろうと思います。
もしこうやって自分の大事な心を殺してしまったとすれば、必ずこう思うはず。
「あなたが稼いでくれないから、私はこんなに苦労して子育てしながら働いてやっているのに」
「こんなに頑張っているのに、なんでいつも苦しい生活から抜け出せないんだろう。もうただただ生きていくためだけに働いているみたいでいやだ」
そんな幸せを感じられない生き方が想像できて、ぞっとするのです。
でもお母さんは、勇気を出して素直に自分の本当の気持ちである「~したい」を伝えられた。
だからお金は厳しくても、一番の願いである子どもとの時間を大切にできて、そして旦那様への感謝の気持ちで今を過ごすことができているのだと思います。
勉強になった・・・(*´Д`)←独身