プロフィール
河野嘉恵
河野嘉恵

長野市出身

国際コーチ協会(ICA)ポテンシャルコーチ
国際コーチ協会(ICA)認定講師
保育士資格

長野市公立保育園に18年間勤務。
2年間在籍した子育て支援センターでは、延べ700件以上の子育て相談を受ける。
その経験から、子育ての相談スキルを上げたいと思っていた時に、コーチングと出会い、子育ちに関わる大人が元気でハッピーになれるサポーターになりたいと、強く思うようになる。

2012年4月、独立。
現在は、子育てママ対象の講演や、保育園幼稚園の職員研修を行う。
また1対1のパーソナルコーチングセッションを行い、子育てにかかわる人の応援サポーターとして活躍する。
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自分のことはなかなかわからないもんだ2

2014年08月15日

 河野嘉恵 at 21:24 | Comments(4) | 頑張り屋さんのあなたへ



前回の続きです

自分のことはなかなかわからないもんだ







さて、飲まず食わず遊ばず眠れずだったなっちゃんが、入所して1週間たったある日、とうとう・・・とうとうお茶の入ったコップに初めて手をかけたのです!


その時の図がコチラ

自分のことはなかなかわからないもんだ2

わたしはこんな感じでコップを手にしておりました。





で、この時のなっちゃんは、コップをこのようにつかんだのです。

自分のことはなかなかわからないもんだ2



・・・・おわかりいただけるだろうか?


こともあろうになっちゃんは、親指を下にしてコップの取っ手をつかんだのです。


実際やっていただけるとよくわかると思うのですが、この状態で私が手を離せば、当然のことながらコップはひっくり返り、お茶はこぼれてしまいます。


絶体絶命の大ピンチ。



でも人ってこういう時、ピンチを切り抜けるための知恵を絞るどころか、単純に慌てちゃうのよね。





「なっちゃん!そんな持ち方したらお茶がこぼれちゃう!(゚Д゚;)」

・・・・思わず叫んじゃったよ。






するとなっちゃん、1歳児とは思えぬ鋭い目つきでキッと私をにらんだかと思うと、パーーーーン!!と一瞬にして私の持っていたコップを叩き落とすという大技を繰り出してきたのです。




その瞬間




私の中で張りつめていた何かがプチッと切れました。





瞬間的になっちゃんを膝からおろして床に座らせると、私は正座になってなっちゃんと向き合いました。



自分のことはなかなかわからないもんだ2

こんな感じ






そして半泣き状態でこう叫んだのです。


「先生だってね!一生懸命やっているんだよ!!でもどんなに頑張ってもなっちゃんの要求に100パーセント応えられるわけじゃないんだから!!」





・・・・たっぷり2秒、ぽっかーんとするなっちゃん。

が、次の瞬間火が付いたように「ぎゃああああああああああああああああああ!!!」と大泣き。


その泣き声にはっと我に返った私は、慌ててなっちゃんを抱き上げて「ごめんねごめんね!一番つらいのはなっちゃんなのに!」と必死で謝るものの、当然なっちゃんは泣き止まず途方にくれてしまい、園長先生に泣きついたのでした。




もうこの時の自己嫌悪といったら!

これをやったのがお母さんならわかるのですよ。24時間子どもと一緒にいれば、こんな状態になっても不思議ではないと思うのです。

でも自分は保育士なのに。

これは仕事なのに。

保護者の方は、きっと心配しながら、それでも預けてくれたはずなのに。



なのに1歳の赤ちゃんを相手に何をやっているんだ私は・・・とめちゃくちゃ落ち込みました。

落ち込むうちに、保育士として・・・というより、人間的に間違っているような気がしてきて、「私・・・赤ちゃん相手にこんなことでいちいち感情爆発させていたら、この仕事をしちゃいけないのかもしれない」という考えすら頭をよぎりました。

それくらい当時の私は、とことん落ち込んでおりました。





・・・で、


そのことを、保育士ではない子育て中の友達に話したのですよ。


きっと同じ立場の保育士に話したら「あー・・そっかぁ。やっちゃったね。仕方ないよ。また明日から可愛がってあげれば大丈夫だよ」と励ましてもらえそうな気がしていました。

でも当時の私は、自分が許せなかったので、親の立場である友人に話して、ちゃんと叱ってもらいたかったのかもしれません。
(どんだけマゾだったんだ自分)




でもその友人は私の話を、最後までうんうんしながら聞いた後、たった一言、こう言ったのです。















「かえみちゃんって優しいんだね。たったそれだけで済んだんだ」

















・・・・へ?











自分の中の「私ってなんてダメな人間なんだ」という世界がガラガラと音を立てて壊れていった瞬間でした。



そしてそれまで「自分はこの仕事をやってはいけないのかも」とまで思い詰めていた重苦しい気持ちが一気に吹き飛び、「よし、また明日から頑張ろう」と素直に心から思えたのです。



なぜあの時、あんなふうに素直に「頑張ろう」と思えたのか、今ならよくわかります。



友人は、私がやってしまった行為に対して「それはやってはいけないこと」を前提に、叱るわけでも励ましたわけではありませんでした。

私がやってしまった行為の中にある、私の愛情に気が付いてくれたのです。




でもこれ、落ち込んでいる最中ってなかなか気づけない。

失敗して自己嫌悪に陥っている時ほど、なかなか自分の中の本当の想いや愛情がわからない。

だってマイナスばかりが大きく見えてしまっているから。






でも今だったら


今だったらわかるのです。





友人が教えてくれたように、やってしまった行為の中に、実は愛情があったことも

そしてそんなに自分を追いつめて、自分を責めたかったのも、すべてはなっちゃんや保育士という仕事への愛情からきていたんだなとわかるのです。


本当はなっちゃんを傷つけたくなかった

本当は保育士として、しっかり仕事をしたかった



そんな自分の本当の気持ちに気づけたとしたら、その本当の気持ちを大切にすればよいと思うのです。






そんなことに一つ一つ気づけた頃から、私は失敗することや、誰かに迷惑をかけてしまうこと、傷つけてしまうこと・・・怖さが半減したように思います。
なぜなら必要以上に自分を責めなくなったからです(´∀`)



そうはいってもまだまだ行ったり来たりではありますが(笑)

でもそれすらもね、良しとしていいんじゃないかなーと思っております☆





あ、ちなみになっちゃんではありますが・・・



その事件から1週間後、憑き物が落ちたように「保育園大好きっ子」になりました(笑)
お母さん曰く、朝になると早く保育園に連れて行けと大騒ぎだったそうです(´∀`)






私、どうやらなっちゃん試験官による2週間の試用期間を合格できたみたいです。




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この記事へのコメント
とあるセミナーで
このお話を直接お聞きした時も
アシスタントだったにもかかわらず
泣いてしまった私ですが

今回のBLOGを拝読しても
先を知っているにもかかわらず
やっぱり涙くんでしまいました。

素晴らしい経験ですね。

そこから体感した様々な気づきや学びを
これからも多くの方にお伝えしてください。

私にもまたぜひ教えてね。
Posted by U子 at 2014年08月15日 22:10
私も・・・拝読しながら泣けました。

私の場合は「母」という立場ですが、
同じように叫んで泣かしてしまい、

「1歳児相手に何やってるの!?」

・・・そう思い自己嫌悪になることが
たくさんたくさんたくさん・・・ありました。

(今も次男相手に時々あります・・・笑)

愛情・・・ほんとだね。
あのとき、私も自分の中にある愛情に気がつけていたら、
もう少し早く子育てを楽しいと感じていたのかな。

本当に素敵な経験ですね。
ぜひ、必要としている多くの方々に
届きますように☆
Posted by 中島 真紀中島 真紀 at 2014年08月15日 22:49
>U子ちゃん

コメントありがとう!ヾ(o´∀`o)ノ

あの時の感覚って今でもすごくよく覚えているの。

今になってようやくこうやって、言語化できて、お伝えできるようになって嬉しいなぁって思います☆

セミナーでもこういう場所でも、何度でも伝えていこうと思っている所存であります(´∀`)
Posted by 河野嘉恵河野嘉恵 at 2014年08月16日 12:14
>真紀ちゃん

コメントありがとう!(≧▽≦)

子どもにやってしまった時のあの罪悪感・・・・
切ないよね。

私も他にも沢山あります(>_<)

でもつくづく思うんだ。
「痛み」を感じられる自分でよかったなと。

真紀ちゃんの話もいつもそれが感じられて好きだなぁ。とっても人間らしくて。

これからも沢山伝えていきたいね。
Posted by 河野嘉恵河野嘉恵 at 2014年08月16日 12:27
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