オムツが外れるそのわけは・・・2
2013年11月15日
河野嘉恵 at 11:50 | Comments(0) | 可能性を信じる
さてさて前回の続き。
私が勉強させていただいている保育施設の子どもたちが1歳前後でオムツが外れるその理由の続きです☆
さて、前回「自分は子どもをどう扱っているのか?」ということが重要だと書きました。
これはどういうことか。
そもそも何故自分は「トイレトレーニングは膀胱にある程度おしっこが溜まることができる季節の良い時期にするのがいい」という考えを持ったかなんですよね。
改めてなぜこういう考えを持ったか考えてみると、私の場合単に「そう学んだから」「みんなそうやっているから」っていう答えしか出てこなかったんですよ。
それが「当たり前」だったんですね。
これ、全然子どもを見てなかったんです^_^;
目の前の子どもを見ないで、自分の「当たり前」のレールにのっとって、子どもを成長させようとしていただけだったんです。
で、この方法が成功すれば「この方法で間違いない」とある意味自分の中のルーチンワークになっていたんですね。
おむつからちょっと話はそれますが、アメリカの発達心理学者バーバラ・ロゴフの書いた「文化的営みとしての発達」という本にある1枚の写真に衝撃を受けた事を覚えています。
コンゴ民主共和国の11か月の赤ちゃんの写真。
なんとその子、自分の身長の半分以上ある大きなナタを持って、果物を割ろうとしているんです。
で、周りの大人は止めるわけでもなく、見守ってやらせてあげているんですね。
日本じゃ絶対に考えられない!!
こんなことを赤ちゃんがやりたがっているからって、本当にさせようものなら「はぁ?!なにやってんの!!」と非難されまくりです(笑)
私もナタを持たせる勇気はまだありません(´∀`)
でもこういった文化は(1歳で、既に火とナイフを扱えるとか)世界のあちこちで普通に見られる光景なんだそうです。
どうしてこういう文化ができるのかと言うと、子どもは「大人の助け・教えがなければ自分では成長できない」という捉え方ではなく、「自分の興味関心ごとを、大人のサポート(共同作業)により、達成することで成長する」という捉え方をしてるからだそうです。
「この子にはまだ早い、できない」と思うのか
「やってみたいなら、やらせてみよう」と思うのか
大人がこの子はできるようになると信じているか、出来ないと思いこんでいるのかの違いなんですよね。
これが大人が子どもをどう扱うか?ということなんです。
ちなみにここで大事なのは「子どもの興味関心ごと」をサポートするというところです。
興味関心のないところを「できるから!」って無理やりやらせると、また別の弊害が起きちゃうので^_^;
おむつの話で言えば、排泄した時の皮膚感覚が「不快」と感じる事、そしてオマルで排泄してすっきりすること、それを大人が一緒に喜んでくれる事を「快」と感じる事・・・・この繰り返しがあるから、子どもは習慣になっていくんですよね。
(「不快」を感じなければ、「快」を感じることはできませんもんね♪)
こうやって考えると日本のあちこちに溢れている子どもの発達の育児書は、「日本のやり方・考え方」でしかないのだなぁと思います。
でもそれが決して間違いと言う事ではありません。
単に「ひとつの考え方」でしかないということ。
ただこれを「全てが正しい」と思いこんで、その通りに子どもを仕向けようとしたら、子どもも自分も苦しくなっちゃうし、もしかしたら子どもの可能性だって狭めているかもしれないんですよね。
世間のガイドラインにいかに沿うか・・・に焦点を当ててしまうと、「できた結果」ばかりが気になってしまいます。
でも子どもの表情や行動をよーーーく観察して「こんなことやりたいんだ!・・・やらせてみるか・・。ぎゃーーー!!まだ無理だったか!でもこの方法ならイケるかも?」とか「こんなことが面白いんだ!なんで?なんで?」と子どもの興味関心に大人が興味関心を持ってサポートすると子育ての「過程」が楽しくなるんじゃないかなと思います♪
そしてそれが子どもの可能性を広げることに繋がるのだと思います。
そのためにも自分の「当たり前」を1度疑ってみるといいかもしれませんね(*´∀`*)
ただ、そうはいっても全てにおいて、子どもの興味関心ごとにつきあっていたら身が持ちません(笑)
先ほどのオムツの話も、数カ月の期間とはいえ0歳児の赤ちゃんを頻繁におまるに座らせるのを真剣にやったら、気が狂ってしまう人が多いかと(´∀`)
そこは適当に「まぁいっか♪いつかまたね」と流す事も大事ですよね☆
子どものために一生懸命になりすぎて自分がやつれてしまったら本末転倒だし、子どもの要求に100パーセント応えることが良いわけでもないので。
「思い通りにならない」ことも大切な経験ですもんね。
自分も子どもも楽しく♪子育てができたらいいですね!