私は正しい!その2
前回の記事「私は正しい!その1」の続きです♪
さてさてお怒りモードの正子ちゃんへのセッション。
よく考えてみたら私、正子ちゃんの言い分、聞いているようで聞いていなかったかも。
正子ちゃん、相手の正子ちゃんへぎゃんぎゃん文句言っているけど、でもなにがうちの正子ちゃんを怒らせたのか全然わかってなかったな。私。
そこで正子ちゃんに聞いてみた。
「正子ちゃん、相手の正子ちゃんに何て言ってやろうか?好きなだけ悪態ついていいよ☆」
正子の表情⇒・゚゚・(▼∀▼)・゚゚・まじですか?(喜)
輝いてる・・・輝いてるよ正子ちゃん!
そんなにやりたかったのか!
実は批判をした方宛てに返事のメッセージはもう書いてあったのだけど、うちの正子ちゃんは私の書いた内容に不満顔だったため、そのメッセージをまだ出せずにいたのです。
なので、正子ちゃんに自由に書き足してもらった。
「これ入れて!『あなたはこうおっしゃっているけど、なぜそういう受け取り方になるのか理解に苦しみます。本当に私の記事をきちんと読まれたのでしょうか』」
「あとこれも!『私を偽善者とおっしゃいますが、自分の憂さ晴らしのための言葉を並べておきながら、人の気持ちがわからない人!などと中途半端な正義感を振りかざすあなたは一体何なんでしょうね。』」
「これも!あとこれも!・・・・・・・」
「これも!」
まー・・・・・
出るわ出るわ(´∀`)
そして正子ちゃんは書き足しながら、ぶつぶつひとりごとを言い始めた。
「ほんと向こうは浅いんだよね!自分の事しか考えてないくせに、まるで私の方が自分の事しか考えてないみたいに攻撃してきてさ・・・!」
「私がこの記事を書くのに、どんだけ想いをこめて・・・どんだけ葛藤しながら書いたと思ってんだよ!」
「この記事公開するの、凄く怖かったんだから!ナーバスな人から反応来るかもしれないって・・・!それでも伝えようって勇気出して書いたんだから!」
あれ?
なんか涙声になってきたぞ。
「こんなに一生懸命やってるのに」
「いろんなこと、沢山考えているのに・・・ちゃんとやってるのに・・・」
「批判が来る事もわかっていたけど、そういうことも含めて全部頑張ったのに・・・」
正子ちゃん、涙止まらず。
あー・・・そっか・・・
そっかぁ・・・・
・・・。
正子ちゃん、認めてもらいたかったんだね。
自分の「頑張り」をわかってもらいたかったんだよね。
だからこんなに一生懸命相手がどれだけ間違っているか主張していたんだね。
私を認めさせるために、相手を批判したかったんだね。
相手が私にそうしたように。
でもさ、ほんとはただ一生懸命だった事、誠実でいた事をわかってもらいたかったんだよね。
あんなに態度のデカかった正子ちゃんが、今や身体をちっこくしてえんえんむせび泣いている。
なんてめんどくさい子・・!(愛しい)
うん・・・
ごめん。
私、それ・・・ちょっと見ないようにしてたな。
実は昔、大嫌いな人がいた。
その人は、口を開けば誰かの悪口。
いつも誰かを攻撃して、自分の主張がいかに正しいか周りに触れまわっていた。
正直一緒の空間に居たくなかったし、喋りたくもなかった。
なんで自分を正当化するために、他人をこき下ろすのか理解できなかった。
きっとその人にはその人の背景があるんだろうなと思ってはいたけど、それでも嫌で仕方なかった。
そして嫌だと思う自分は、なんて心が狭いんだろうと思って、それでまた苦しくなった。
どうしてもどうしてもその人のやることを流せずにいた。
でも、自分の中の正子ちゃんを見ていると、なんで当時あんなにその人が大嫌いだったかよくわかる。
その人を通して、私は見たくない自分の中の正子ちゃんの姿を見ていたからだ。
一生懸命誠実で、優しい自分になるためには、「私をわかって」「私を認めて」っていう自分勝手な正子ちゃんの存在を認めるわけにはいかなかったからだ。
だって、一生懸命で誠実で優しい自分になるために頑張っている私。
そんな私が他人に「私をわかって!認めて!」なんて口に出したら、頑張る自分を否定することになる。
・・・当時は無意識にそう思っていた。
だからその人を見ていると、「私はこんなに頑張って自分を抑えているのに、あんたはよくそんなこと平気で出来るよね!」って怒りがおさまらなかったんだと思う。
無意識に。
あーーーーーほんとゴメン!!!正子ちゃん!!!
そりゃ暴れたくなるよな!
自分勝手なのは、私もだったよ!!
自分勝手な他人に認めてもらいたい正子ちゃんを否定しなくたって、一生懸命で誠実で優しい自分がなくなるわけじゃないのにね。
どっちも本当の自分なのにね。
正子ちゃんの存在を認めたら、一生懸命頑張る自分を否定するような気がしていたよ。
ごめん正子ちゃん!(ノДT)アゥゥ
しばし泣く。
そしたら正子ちゃん、こう言ってくれた。
「この文章消していいよ」
そう言って、メッセージの中の悪態をひとつ消してくれた。
「これもいらない」
「これも」
そうやって一つ一つ悪態を消して、最終的に残ったメッセージは最初に私が作ったメッセージとそれほど変わらないもの。
でも・・・・・すとん!とようやく正子ちゃんは身体の力を抜いてくれた。
「これでよし!」
(続く)
次回いよいよ正子ちゃんシリーズ最終回!(笑)